まさしく新書にうってつけのテーマですね。
エルサレムという一都市の歴史を神話時代から現代まで一気に綴っています。
ページ数も300と、読み応えがあります。
著者はイスラエルの大学に留学し、卒業後はそこで教鞭をとったほどのイスラエル通です。
エルサレムって知っているようで、全く知らないに等しいんじゃないでしょうか。
ガザ地区?ヨルダン川西岸?インティファーダ?ハマス?ファタハ?PLO?ゴラン高原?嘆きの壁?・・・・・
言葉では聞いているけれど、その実態を正確に説明できる人います?
自分が懐いた一番の疑問は、なんでエルサレムなの?です。
三大宗教の聖地なのは何となく分かるのですが、エルサレム自体は戦略的にも経済的にも要衝じゃないんじゃないか。
なのに、現在もその所有で血まみれの紛争を続けるのか。
単に聖地だからでは説明が付かないだろう・・・でした。
この本はそれらの疑問に明確に答えてくれます。
特に現代編は、著者の実体験と重なりますので、説得力があります。
宗教に興味のある方、歴史に興味のある方、政治に興味のある方、総ての人が読むべき良書です。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年3月17日
- 読了日 : 2016年3月17日
- 本棚登録日 : 2016年3月17日
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