ノックス・マシン

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本棚登録 : 946
レビュー : 179
著者 :
制作 : 遠藤 拓人 
あまぐもさん な行の作家   読み終わった 

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上海大学のユアンは国家科学技術局からの呼び出しを受ける。彼の論文の内容について確認したいというのだ。その論文のテーマとは、イギリスの作家ロナルド・ノックスが発表した探偵小説のルール、「ノックスの十戒」だった。科学技術局に出頭したユアンは、想像を絶する任務を投げかけられる…。発表直後からSF&ミステリ界で絶賛された表題作「ノックス・マシン」、空前絶後の脱獄小説「バベルの牢獄」を含む、珠玉の中篇集。
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<ノックスの十戒>を題材にした近未来の物語である。紙の本はほぼ滅び、電子書籍に取って代わられ、さらにオートポエティクスという、自動物語生成システムなどというものが構築されている時代である。ロシアではタイムマシンの研究に失敗し続けていた。過去に向かった段階でパラドックスが生まれ、別の時空に行き着くので、始発点である現在に戻ってくることはできないという。そんな折、ノックスの十戒の五番目、「探偵小説には、中国人を登場させてはならない。」という一文に着目し、<NO CHINAMAN>がキーパーソンとなるのではないかと思いついた人物がいた。物理学的な法則の描写などは理解しがたく、読み飛ばしたくもなったが、不思議なタイムトラベルには興味津々である。ミステリマニアが描くSFと言った印象の一冊である。

レビュー投稿日
2014年7月6日
読了日
2014年7月6日
本棚登録日
2014年7月6日
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