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英語教科書でおなじみのジャックとベティが50歳で再会したとき、いかなる会話が交されたか?珍無類の苦い爆笑、知的きわまるバカバカしさで全く新しい小説の楽しみを創りあげた奇才の粒ぞろいの短篇集。ワープロやTVコマーシャル、洋画に時代劇……身近な世界が突然笑いの舞台に。(解説・鶴見俊輔)
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表題作のほか、「ワープロ爺さん」 「冴子」 「インパクトの瞬間」 「四畳半調理の拘泥」 「ナサニエルとフローレッタ」 「大江戸花見侍」 「栄光の一日」
著者なのでわかってはいることなのだが、どれもこれも失笑・苦笑のツボに見事にはまる。着眼点が人並みならないのはもちろん、その一点からのふくらませ方がこれまた人並みではないのである。可笑しいったらない一冊である。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
さ行の作家
- 感想投稿日 : 2010年12月17日
- 読了日 : 2010年12月17日
- 本棚登録日 : 2010年12月17日
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