張学良秘史 六人の女傑と革命、そして愛 (角川ソフィア文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2017年7月25日発売)
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感想 : 2
5

北伐〜民国の時代に東北王となった張作霖の息子、張学良が直接著者に語った彼と交友した女性たちの話をさらに裏付けながら一冊にまとめたもの。

東北王の長子として期待を一身に受けながら成長したものの、日本の味方をしながら勢力を強めていた父・張作霖はその日本軍により鉄道爆破で暗殺され、その後も蒋介石により無抵抗で東北を明け渡し、更には西安事件によりその後の人生のほとんどを拘束され自由を奪われたままの生活を余儀なくされる…。
その波乱に満ちた人生を六人の女性の話を中心に紹介していく。

祖国のためを思って起こした兵諌・西安事件で、結局政治生命を失ってしまったのだが、その蒋介石の執拗なまでの恨みを見ていると例えば今共産党が勝利した中国ではなく、中華民国のままだった場合、本当に今の台湾のようになっていたのかなぁ…と想像してしまう。

彼を愛したさまざまな女性が一様にして彼に尽くし、尽くしてはいてもきちんと自分の納得のいく人生が送れていた事に安堵を覚えるとともに、自分の生き方もままならないというか、情勢や選択で一つ間違えば人生が大きく変わってしまう(最悪命まで!)時代にたくましく生きた彼らに敬意を表さずにはいられない。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 歴史
感想投稿日 : 2021年2月26日
読了日 : 2021年2月26日
本棚登録日 : 2021年2月21日

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