暗い絵・顔の中の赤い月 (講談社文芸文庫)

著者 :
  • 講談社 (2010年12月15日発売)
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本棚登録 : 95
感想 : 6
3

戦中、戦後の暗い日本、暗い思考を描いた作品。
「暗い絵」は解説に書かれてある通り、限定的な時代・場所を舞台としているので、時代背景などよく分からず、閉塞感だけは感じられました。
「顔の中の赤い月」はパートナーを失った男女の物語。男は失ってからはじめてその大事さがわかり、女は得た瞬間から失った後も大事さを実感している。お互いのことを意識しながらも踏み出せず終わってしまう。感情移入しやすかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2012年6月5日
読了日 : 2012年6月5日
本棚登録日 : 2012年6月5日

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