変身 (新潮文庫)

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本棚登録 : 10765
レビュー : 1334
制作 : Franz Kafka  高橋 義孝 
ふみさん  海外の小説   読み終わった 

Google先生によると、今日(2013年7月3日)はカフカの生誕130周年との事で、思いついて持っていた文庫を引っ張り出して読んでみた。

昔読んだ時(多分高校か大学の時?)は陰鬱で不条理で、虫になったグレーゴルのかわいそうな話だと思っていた。
今回読んだら、思っていたよりも、陰鬱と言うよりはブラックユーモア的だったし、グレーゴルは単なる語り手で、ザムザ家の家族の話だったのかもしれない、と思った。
ザムザ家は、グレーゴルを切り捨てる事によって再生し新たな道を歩んで行く。
昔は単純にグレーゴルに同情していたけれど、実は虫になるまでは、ザムザ家はグレーゴルの小さな王国だったのではないかと。
事業に失敗し借金を抱え、働けなくなった父、専業主婦の母、ヴァイオリンの好きな、家にいるだけの妹。
愛情はあったかもしれないけれど、自分が養っているという自負と、そんなグレーゴルに頼る家族の共依存。
そこから再生する為に、グレーゴルは虫にならなくてはいけなかったのかな。

※それにしても、色々な方のレビューを読むと感じ方が本当に人それぞれで、目からウロコな気分。何年かして読んでみたら、自分の感じ方もまた変わっているのかも。

レビュー投稿日
2013年7月3日
読了日
2013年7月3日
本棚登録日
2013年4月14日
4
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