子ギツネビクシー物語 (国土社の世界の童話)

  • 国土社 (1981年6月5日発売)
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感想 : 1
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子供の頃に読んだマイクル・フォックス博士の本、1冊目。
キツネの動きの描写がとても生き生きしていて目に浮かぶよう。
子供の頃読んだ時より今の方が、テレビの特集で見たことがあったりしてよりイメージしやすくなっていると感じた。逆にいうと言葉でこれだけ描写した作者の観察力を思う。
(フォックス博士は訳者あとがきによると、実際に自分でキツネ、オオカミ、コヨーテ、ジャッカルなどを飼って観察していたそう。)
この物語はアメリカのペンシルベニア州東部の農場地域に住むアカギツネを主人公に、母親と離れてから自身が子を産みまた子離れするまでを書いている。
そこに、農場主と自然とのかかわりを絡めて、大きく野生動物と人との共存をテーマにしているのは、作者ののちの作品『野生犬ドール』にも通じていて、作者の生涯のテーマなのかもしれない、と思う。
ちなみに作者は(また訳者あとがきによると)ロンドン王立獣医学校を卒業後ロンドン大学で心理学の博士号を取得、渡米してワシントン大学で心理学の教授をつとめている(この本の出版1981年当時?)とのこと。
この本を読んだことある人は、多分シートン動物記も読んでいるんじゃないかと勝手な想像なんだけれど、シートンの時代と比べて野生動物とのかかわり方に関する考え方がだいぶ違うことに気が付くと思う。この子ギツネビクシー物語が出版されて30年、現代はどうなっているだろう?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童文学
感想投稿日 : 2013年5月30日
読了日 : 2013年5月30日
本棚登録日 : 2013年5月30日

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