スピンはめぐる―成熟期の量子力学 新版

著者 :
  • みすず書房 (2008年6月21日発売)
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感想 : 8
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湯川秀樹の<中間子論>、朝永振一郎の<繰り込み理論>、福井謙一の<フロンティア電子論>などの日本人ノーベル賞受賞者の業績は、聞き慣れない言葉の響きと相まって、中学生の自分を大いに魅了した。そしてそれらが数学を駆使した理論であるという事実もかなり刺激的だった。 30+α年経った今でも、あの頃の純粋な気持ちを忘れることなく折に触れて読む本の一つが本書である。 スピンといものが様々な分子や化合物の存在を既定する。コンピュータも発達していない時代に、そのことを突き止めていく天才・秀才たちの苦闘の物語である。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 物理学
感想投稿日 : 2013年10月15日
読了日 : 2013年10月9日
本棚登録日 : 2013年10月15日

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