発達障害の人が“普通”でいることに疲れたとき読む本 “過剰適応”からラクになるヒント (心のお医者さんに聞いてみよう)
- 大和出版 (2023年5月18日発売)
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分かりやすく読みやすい文章で、見開きの2ページで章の文章が終わっている所も見やすかった。
過剰適応について、障害ごとの特性も分かりやすく書かれていて自分に当て嵌まる特徴は障害のこのような特性から生まれているのかなと予測を立てて読むことができた。
たとえば、最初に覚えたことを忘れられないという特性から、他者に対して第一印象の固定観念が抜けきらないところがあるのかな等。
ただ、脳疲労の対策については当たり障りのない内容しかなく、日々気を付けていることしかなかった。仕事中の対策についてもこれをやってもなお疲労は溜まることしか書かれていなかった。
発達障害を持つ人が、日々辛さを抱えながら生きることは変えられないことなのかと重々しく感じる。
また、グレーゾーンの人の方が過剰適応してしまう率が高く、重度の人は気にしない(もしくは諦めている)という書かれ方が多々あったのは気になった。手帳を取得していたり、オープンで働いている人だとしても人間社会に溶け込まないとならない限り適応しなければならないのは変わらないし、この社会に偏見や差別のある限り疲労は無くならないのだと思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2024年5月31日
- 読了日 : 2024年5月31日
- 本棚登録日 : 2024年5月31日
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