三四郎、それからに続く三部作の最終作品。
大きな門をくぐりぬけることによって救済を求める、深い罪を背負った宗助の姿は、誰しもが成りえる、人間の恐ろしい可能性である。
それを、傍観者に徹した状態で描く技量は、漱石先生ならでなのだろう。
結末の宗助の台詞は、二人の人生に永遠に暗い影が落ちていることを暗示しているようだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
学習
- 感想投稿日 : 2010年5月2日
- 読了日 : 2010年5月2日
- 本棚登録日 : 2010年5月2日
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