ツラツラと読みやすい文章だが、引っ掛かるところが何もない、ということでもある。
表題の芥川賞受賞作を含め3作とも、どこにでもいそうな等身大の登場人物たちがどこにでもありそうな日常を繰り広げている様をいわば扱っているわけだが、それが本当に“普通”のままに終始してしまっている感じ。
言いたいところ、描きたいところのイメージは何となくは伝わってくるのだが、微弱。
文学性を追求すると、ここらあたりの匙加減が難しいのだろう。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
単行本
- 感想投稿日 : 2011年8月25日
- 読了日 : 2011年8月25日
- 本棚登録日 : 2011年8月25日
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