おしりに口づけを

  • 岩波書店 (2006年9月30日発売)
4.00
  • (3)
  • (1)
  • (3)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 19
感想 : 3
4

南太平洋諸島の文学ははじめて手にしたけれど、おそれいりました。架空の小島の物語に登場する人物たちのルーツは、中東系、東洋系、旧宗主国系、ネイティブであったりと、さながら世界の縮図。島の旧弊を(ハチャメチャ劇的に)見せつつ、旧宗主国や超大国の論理も笑い飛ばす。
と、したり顔で解説するのも野暮なくらい、すなおに面白い。日本での翻訳版刊行にまつわる著者自身の前書きも、またこれ傑作。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: アジア・オセアニア文学
感想投稿日 : 2014年4月13日
読了日 : 2014年4月13日
本棚登録日 : 2014年4月9日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする