南太平洋諸島の文学ははじめて手にしたけれど、おそれいりました。架空の小島の物語に登場する人物たちのルーツは、中東系、東洋系、旧宗主国系、ネイティブであったりと、さながら世界の縮図。島の旧弊を(ハチャメチャ劇的に)見せつつ、旧宗主国や超大国の論理も笑い飛ばす。
と、したり顔で解説するのも野暮なくらい、すなおに面白い。日本での翻訳版刊行にまつわる著者自身の前書きも、またこれ傑作。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
アジア・オセアニア文学
- 感想投稿日 : 2014年4月13日
- 読了日 : 2014年4月13日
- 本棚登録日 : 2014年4月9日
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