独立起業する女性、貞操観念に囚われない女性、そのことがセンセーショナルだった、暗黒時代を舞台にした戦前の小説。
自然主義という作法を、どうしたって好きになれないので、日本自然主義文学の4番バッターといわれる「あらくれ」も、端的にいえばつまらなかった。誤解を承知の上でいえば、『自然主義=娯楽性の放棄、詩の不在』だと思うので、文学史的な意味を持ち出して来て、本作を価値付けするような読み方に、ご苦労さまと皮肉でもいいたくなる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
日本の長編小説
- 感想投稿日 : 2014年1月25日
- 読了日 : 2011年5月26日
- 本棚登録日 : 2014年1月25日
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