国家と人生 寛容と多元主義が世界を変える (角川文庫)

3.78
  • (10)
  • (16)
  • (18)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 140
レビュー : 16
藤原新一さん 政治経済   読み終わった 

以下、備忘録的に印象に残った言葉を記す。

竹村「(学者というのは)難しいことをやさしくするどころか、やさしいことを難しくいいたがります」「日本のマスコミは一点集中型で同じ話題を「これでもか」と報道する」

佐藤「語学こそ努力しないと上達しないものです。集中して机に向かう訓練が大事なのです。(中略)この人間は伸びるかどうかを見極めるポイントはたったひとつ、机に集中して向かうことができる能力があるかどうかです」「試験をパスするコツも、机に一定期間集中して向かう能力があるか否かです。集中して記憶をし、それを再現する能力、それは知識人として最低限の能力なんです。試験とは、その基礎能力があるか否かを見るだけのものです。」

佐藤「動物は、敵だと思う相手がいる場所では、決して同じ餌を食べません。一緒に食事をするのは、敵ではないと認識したからであり、安全だと考えているからです」

佐藤「・・・自分にはっきりとした考えがないと、他人には寛容になれない。」「自分の考えを押し付けるのはよくない、結局、悲劇を生む。(中略)最近の社会情勢を見て、異分子を排除する精神が高まってきつつあるように感じます。これは危険です。」

佐藤「濫読は重要ですね」「興味を持つ力をなくしたら、知的なものは入ってこなくなるでしょうね。日本のいま、特に若い世代に問題なのは、興味をもつ力が落ちていることではないでしょうか」

竹村「ロシア式速読法というものがあるとか。」
佐藤「特別な方法でありません。・・・基本書を完全にマスターしておくから可能になる方法です。・・・ロシアの学生は・・・小学校、中学校、高校で教科書を徹底的に丸暗記するからです。・・・丸暗記をして基本データが頭の中に入っているから、それに関連したテーマなら瞬時に理解できる。だから速読が可能になるのです。」
竹村「ということは、基本データがインプットされていない分野は速読できないということですか。基礎知識がない分野は記憶できないということと同じですね」
佐藤「同じです。いくら目の動かし方とか、ページのめくり方を訓練しても、基本データが入っていない分野では無意味だと思います」


憲法に関する諸問題、露西亜に関する議論等は興味深い。竹村氏が概ね聞き役に回っているのが印象的だった。

レビュー投稿日
2013年12月14日
読了日
2013年12月11日
本棚登録日
2013年12月14日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『国家と人生 寛容と多元主義が世界を変える...』のレビューをもっとみる

『国家と人生 寛容と多元主義が世界を変える (角川文庫)』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする