とどめの一撃 (岩波文庫)

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本棚登録 : 95
レビュー : 15
制作 : Marguerite Yourcenar  岩崎 力 
深川夏眠さん  フランス語文学   読み終わった 

ドイツ人士官エリックが負傷し、帰国する途次、仲間に語った身の上話。
十五年前=第一次世界大戦中の1914年、
幼なじみの貴族コンラートと共に彼の館へ帰り着いた際のエピソードで、
コンラート及び、その姉ソフィーとのこと。
コンパクトに纏まった悲劇。
元々性格に問題があるのか、
それとも軍人として同伴者に対してクールに振る舞っているからか、
人生における重大な事件を異様に淡々と述懐するエリックがちょっと恐い。
いや、あるいは心に深く刺さった棘の痛みを紛らそうとして、
敢えて他人事めいた口調で語ったのかも……などと思った。
ともかくも、作者が明確な意思を持って
決然と書き上げた(……らしい。序文と解説からの印象)ってところがカッコイイ。
情景が映画のように脳裏に浮かんでは消えた。

レビュー投稿日
2012年12月6日
読了日
2012年12月6日
本棚登録日
2012年12月7日
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