壊れやすいもの (角川文庫)

  • KADOKAWA (2019年6月14日発売)
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感想 : 10
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英国の作家ニール・ゲイマンの掌短編小説(+詩*)集。
収録作は

 翠色(エメラルド)の習作
 *妖精のリール
 十月の集まり
 *秘密の部屋
 顔なき奴隷の禁断の花嫁が、恐ろしい欲望の夜の秘密の館で
 メモリー・レーンの燧石
 閉店時間
 *森人ウードゥになる
 苦いコーヒー
 他人
 形見と宝
 よい子にはごほうびを
 ミス・フィンチ失踪事件の真相
 ストレンジ・リトル・ガールズ
 ハーレクインのヴァレンタイン
 髪(ロック)と鍵(ロック)
 スーザンの問題
 *指示
 どんな気持ちかわかる?
 おれの人生
 ヴァンパイア・タロットの十五枚の絵入りカード
 食う者、食わせる者
 疾病考案者性咽喉炎
 最後に
 ゴリアテ
 オクラホマ州タルサとケンタッキー州ルイヴルのあいだの
 どこかで、グレイハウンド・バスに置き忘れられた
 靴箱の中の、日記の数ページ
 パーティで女の子に話しかけるには
 *円盤がきた日
 サンバード
 *アラディン創造
 谷間の王者――『アメリカン・ゴッズ』後日譚

盛りだくさんだが、
こんなにときめきを覚えない読書体験も珍しい……。
ネットを見回すと概ね好意的な評価が並んでいるので
鼻白む。
相性が悪いの一語に尽きる――か。
但し、シャーロック・ホームズ・シリーズへのオマージュ
(×クトゥルフ神話!)「翠色の習作」、
中年男性が奥手だった少年時代の奇妙な体験を振り返る
「パーティで女の子に話しかけるには」は面白かった。

※細かい話は後日ブログにて。
https://fukagawa-natsumi.hatenablog.com/

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ:  英米語文学
感想投稿日 : 2023年3月13日
読了日 : 2023年3月13日
本棚登録日 : 2023年1月10日

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