【上巻感想の続き】
地上げ屋とヤクザがどうしたとか、その被害者が亡くなったとか、
なるほどバブル期に発表された作品なのだなぁ、なんて、
どうでもいい部分で頷いちゃったりして。
それにしても、純真な少年(←エロ妄想激しいけど)が一生懸命になればなるほど、
彼をいたぶるようにエスカレートするオヤジどもの悪逆っぷりには反吐が出るぜ。
しかし、壊滅的なバッドエンドだったら嫌だなぁ……と思っていたら、
ラストは意外にスッキリ。
個人的には、ゲージツ家ってのは、子供の頃、周囲から浮いていて辛かったとか、
物事を何かと深く考え詰めて自らを追い込んでしまうとか、
そういう苦しみを昇華させることが出来る人であってほしいと思う。
苦労知らずで非内省的だとか、子供の頃いじめっ子だったとかってヤツじゃなくて。
だから、この結末は
ちょっと、ご都合主義的というかアッサリし過ぎな感が否めないけど、ホッとした。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
《あ》~《お》
- 感想投稿日 : 2012年8月12日
- 読了日 : 2012年8月12日
- 本棚登録日 : 2012年8月12日
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