人工心臓(探偵クラブ)

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本棚登録 : 21
レビュー : 3
著者 :
深川夏眠さん  怪奇・探偵小説   読み終わった 

医学者・作家・翻訳家であった
小酒井不木(1890-1929)の主要作品集。
苗字の読み方が媒体によって「こさかい」だったり
「こざかい」だったりとバラついているが、
この本のカバー折り返しの作者紹介には
Kozakai Fuboku と表記されている。
内容は『新青年』他、
雑誌掲載短編と探偵小説を巡るエッセイ。
表題作は死亡直後の人間を蘇生させる「人工心臓」を製作し
実験する医師の話。
1920年代という、
モダニズム&エログロナンセンスの時代に、
血清学の権威が自ら病魔に脅かされつつ綴った、
宿命的に血の匂いを含んだ作品に、しばし陶然。
高解像度のイメージを浮かび上がらせる
冷ややかで端正な文体が耽美でエロティック。
それでいて黒いユーモアも忘れていないところが素敵。
ついでながら、
山田章博氏の装画も内容に相応しく麗しい。

レビュー投稿日
2014年4月17日
読了日
2014年4月17日
本棚登録日
2014年4月17日
2
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