大正から昭和初期に健筆を振るった田中貢太郎全集の第1巻。
タイトルは「にょかいのやかた」と読むそうな。
オーソドックスな民話系怪談と、
都会の片隅を舞台にした、
現在で言うところの都市伝説風な怪奇譚の数々。
高等遊民らしき、但し、ちょっと飢えた感じの青年が、
美しい女と接触したところ、恐ろしい目に……というパターンが多い。
青空文庫で既読の「蟇の血」を、
ちゃんと本で読みたくなったので購入したが、やっぱりこれが最恐。
そんな中、
「女の怪異」は女性を付け狙う悪い男に一杯食わせる話で、
異色の面白さだった。
それにしても、作者は細面の女性が好みだったらしい(笑)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
怪奇・探偵小説
- 感想投稿日 : 2012年11月17日
- 読了日 : 2012年11月17日
- 本棚登録日 : 2012年11月17日
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