最近1987年頃生まれの未来に対する考察に感心することが多い。イケダハヤトしかり佐藤航陽、そして本書の著者落合陽一。

私自身1980年生まれなのだが、我々の世代はおそらく団塊の世代に育てられたからだと思うが、考え方が高度成長期時代と大して変わらない。努力や継続することを何より貴いものとして、気合で頑張る。気合で頑張れない自分達よりも下の世代を見ては「下の世代は根性なしだ」と判断する傾向にある。

それに対して1986年以降の世代は、むやみに努力を重要視しない。それよりも自分の感性を大切にする。多様化した価値が当たり前の中で育っているから、ある意味自分で考えるということができている。

だから正直、同世代よりも1986年以降の著者の本のほうが面白いし刺激的である。本書もまた刺激的であった。
本書の中で印象に残ったフレーズは下記の通り。

・ワークライフバランスは、一生をいくつかのサブセットに分けて考えることが可能であるということを許容した言葉であり、常時接続性の高い現代には親和性が低い。

・昔はマスプロダクトの世界で全員が同じことをしていたので、経営者が政治と仲が良ければよかったけれど、今は全員がスモールビジネスをしている場合であるので、努めてマイノリティが声を出さないといけない。

2018年2月2日

読書状況 読み終わった [2018年2月2日]
カテゴリ ビジネス

村上春樹が選び、訳した恋愛短編小説。

村上春樹はあとがきで「最近はずいぶんとストレートな恋愛小説が出てきたんだな」と感じたと述べているが、村上春樹が選ぶような作品だけあって、どの作品も何とも言えない余韻を残す、独自の世界観のある作品ばかり。

特段事件がおこらなくても、人が生活し人を好きになる限り、心の中には絶えず様々な葛藤がある。動くべきときに足がすくんで動けず、逆にじっとしておくべき時に無駄に動いて人を傷つけてしまう。
そんな人生の遣る瀬無さを紡いだ作品群だったという印象。

2017年9月26日

読書状況 いま読んでる
カテゴリ その他

ホリエモンの本はどれを読んでもだいたい同じことが書いてあるような感じていたけれど、ホリエモン自身も「本なんて自分がこれまで言ったことや書いたことを編集し繰り返しただけに過ぎない」と言っているから、これもまたホリエモンの「想定内」なのだろう。

本書のメインの主張からはズレるのかも知れないけれど「仕事で大切なのは早さではなくリズム」という主張には強く同意する。

早さよりもリズムを最も重要視して仕事することで、結果的にスピードと質の両立した最も生産的な仕事になると自身の経験からも感じる。

2017年9月27日

読書状況 読み終わった [2017年9月27日]
カテゴリ ビジネス

目次を読むだけで、本書の素晴らしさがわかる。本書が現実の職場の問題をダイレクトに取り上げていることがわかる。
職場をよくするためには、下記の目次に記載されている言葉を解消することを考えればよい。

1、手戻りが多い
2、上司・部下の意識がズレてる
3、属人化
4、「何を」「どこまでやればいいのか」が曖昧

2017年8月1日

読書状況 いま読んでる
カテゴリ ビジネス

史上最高のテニスプレーヤー、ロジャー・フェデラーを、躍動感あふれる写真を用いながら讃えた本。

フェデラーの凄さは一言では語れない。どうしても多面的に様々な面から語らざるを得ない。

それでも一つだけフェデラーの凄さを端的に表す言葉があるとしたら、ノーベル文学賞を受賞した作家M・クッツェーの「まず、人は彼を羨む。その後、人は彼に憧れる。最終的に人は、彼を羨みも憧れもせず、(自分と同じ種の)人間がそこまでできることを誇らしく思うようになる」が端的に表現しているだろう。

そうなのだ、フェデラーのテニスは人類の誇りなのだ。自分とは全く縁もゆかりもないスイス人が、なぜ自分の誇りにつながるのか全くわからないが、事実そうなのだからしょうがない。

いつまでも、本当にいつまでも彼のプレーを見続けていたい。

2017年8月1日

読書状況 いま読んでる
カテゴリ テニス

土の王者ラファエル・ナダルの叔父にしてコーチであるトニ・ナダルの書。ラファエル・ナダルを育て共に世界一になる中で感じ、考え、辿り着いた彼独自の哲学が本書の中で語られている。

翻訳者のタカ大丸氏はあとがきで「本書は難解で、トニ氏が何を言いたいのか掴むのが難しいし、一般的なコーチングの考え方とは明らかに反するような指導方針も多数見られる」と述べているが、僕はトニ氏の見解に違和感を感じなかった。

トニ氏の面白いところは、情熱的であることと内省的であることをともに重視していることだ。一般的に情熱的な人は一本気で視野が狭い一方、自分の目標を達成するためには突進をやめない。内省的である人は客観的に物事を見ることができる一方で、目標などに対しては冷めた目で見てしまうように思われている。

この一般論に対して、トニ氏は強烈に「No」を唱える。彼は情熱的であることと内省的であることは矛盾せずむしろ相乗効果を発揮すると述べている。確かにラファエル・ナダルを見ていると情熱性と内省性を共に兼ね備えているように見え、まさにトニ氏の理想を体現しているということだと思った。

ただ、このトニ氏の考え方を、自分の子育てにどのように適応できるのかは、、、結構難しい問題だ。もう少し熟慮が必要である。

2017年7月31日

読書状況 いま読んでる
カテゴリ テニス
読書状況 いま読んでる
カテゴリ 会計

実は大病にかかり死期が近いという天真爛漫な女子高校生の秘密を、内省的で他人との関わり合いを持とうとしない男子クラスメートがひょんなことから知ってしまい、そこから二人だけの秘密の関わり合いが始まっていく・・・
というある意味ありきたりなストーリー。確かに中後半にかけての展開は最初の予想とは異なっていたけれども。。。

正直に言って、なぜこの本がこんなに売れているのかがわからない。なんというか、上質の小説が持っている空気感の様なものや、読者の想像力を掻き立てる豊かな描写や含みがない。端的に言えば、薄っぺらい。

もちろん「この程度の小説なら自分でも書ける」なんてことは口が裂けても言えないけれど、それでもやはりこの本がベストセラーになってしまうという状況が何だか寂しくなってしまう。

もっと素晴らしい小説は、僕が知る限りにおいてもたくさんあるよ。

2017年8月3日

読書状況 読みたい
カテゴリ 小説

念願の会計士短答式試験に17年1月に合格した。
論文式試験で新たに受験科目として登場する租税法に対抗するために、希望に満ち溢れながら購入したのが本書だ。

本書は面白い。だけど難しい。弁護士と経理部社員などによる会話形式になっていて、一見とっつきやすそうなんだけど、ところがどっこい結構本格的である。

おそらく基本的に法人税は難解なのだろう。なぜなら法人税は企業会計をベースにしており、企業会計から逸脱した例外を理解し使いこなせないといけない学問なのだから。

難しいことをわかりやすく伝えようとしたとき、よくあるのはその背景や原理原則を省略してしまい、表面上の手続きをさらりとなぞって終わりにしてしまうことだ。

この本は決してそんなことはしない。背景や原理原則をきちんと伝えることこそが理解への王道であり、その王道を歩くためにどのように伝えるかを一生懸命考えて書いた本だ。

2017年7月26日

読書状況 いま読んでる
カテゴリ 会計

テクノロジーを武器に、カーンアカデミーというNPOを主宰し教育を変えていこうと活動しているサルマン・カーン氏が、教育や自身の活動について熱く語る本。

教育について興味がある僕としては、カーン氏が歴史を交えながら現在の教育の問題点とそれに対してどのような手が打てるかについて記載している前半が非常に読み応えがあった。

人間が物事を理解し、興味を持つプロセスに対する彼の見解には、とても共感する。下記の記載などは、僕が漠然と思っていてうまく言語ができていなかったことを、スパッと言葉にしてくれている感じがする。

・知識を得るためには、既に記憶している知識と有意に「体系的に関連付ける」必要がある。
・最も効果的な教え方は、各テーマの流れや関連性、あるいは教科を超えた法則のようなものを強調することだ。

「僕にできることは何だろう。自分も自分の好きなことで大胆に動き出してみたい。」そうおもわせてくれる素敵な本だった。

2017年7月26日

読書状況 いま読んでる

「成功≒やり抜くこと」と僕は考えているが、そういう意味でこの本は成功するための方法のエッセンスを凝縮し示してくれている素晴らしい本だ。

自分にとっては「目標は具体的に」「行動計画を作れ」「目標までの距離を意識する」などは以前から意識していた内容だったが、「現実的楽観主義者になる」「自分を追い込まない」などは、うっすらと感じてはいたものの、新たな発見が含まれており、とても勉強になった。

「現実的楽観主義者になる」のパートでは、巷で有名な「引き寄せの法則」に対して絶対に成功できない方法と手厳しく批判している。そうではなく、成功するための困難さをきちんと認識することが何より大切だと説いている。

「自分を追い込まない」というのも新鮮だった。人間が一日に持っている「意志力」には限りがあり、それを無駄遣いしないことが非常に大切なのだそうだ。実感としても、夜に努力しようと思ってもどうしても頑張れなかったことが、翌朝きちんと頑張れた経験が多々あるので、腑に落ちる内容だった。

2017年7月26日

読書状況 いま読んでる
カテゴリ その他

村上春樹の文章はやっぱり特別だ。他の作家にはない空気をまとっている。

僕の中で文章は、村上春樹の書いたものとそれ以外の人が書いたものに二分される。それだけ村上春樹の書く文章は特別なのだ。

昔から「なぜ村上春樹の文章だけがこんなに質が違うのだろう」と疑問だったのだが、村上春樹がエッセイの中で小説作成のプロセスを語っており、それこそ数えきれないくらいの修正・手直しをしていることを知り、そういった地道なプロセスを経て出てくるからこそ、格別の質を実現できるのだと実感した。

そういえば、司馬遼太郎も特別な文章を書く人の一人だが、以前司馬遼太郎が自身が書いた文を赤ペンで推敲した原稿用紙を見たことがある。司馬遼太郎は、それこそ原文の表現が全く残らないほどの手直しをして完成版の文章を作成していた。

文章に限らず、超一流のアウトプットは、天才をもってしてもものすごい手直しの結果であるし、逆に言うとそれだけの手直しをすることが出来るほど文章を書くことを愛していることの証だと思った。

2017年7月26日

読書状況 読み終わった [2017年2月28日]
カテゴリ 小説

「日本人に哲学はできない」とときに言われるが、世界に誇れる純粋な日本人哲学者として格別の存在として挙げられる西田幾多郎。難解と言われるその思想にチャレンジすることにした。

2017年7月26日

読書状況 いま読んでる
カテゴリ 教養

司馬遼太郎が語るアメリカ論。

司馬遼太郎はかつて「アジアの人々とはなんとなく感覚を共有できる気がするし親近感がわくが、欧米やアフリカ、中東の人とはそういう感覚とは違う気がする」というようなことを言っていた。

その言葉の通り、司馬遼太郎は日本やアジアの歴史は克明に描写したが、欧米に関する描写はあくまで日本やアジアについての記載のおまけに過ぎない感がある。そういう意味で、司馬遼太郎のアメリカ論は貴重である。

読んでみると、司馬遼太郎の他のエッセイと同じく、とても面白い。

2017年7月26日

読書状況 いま読んでる
カテゴリ 教養
カテゴリ 教養

何度か読もうとチャレンジしたけれど、どうしても面白いと感じられない。

2017年8月3日

カテゴリ 教養
読書状況 いま読んでる
カテゴリ 教養
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