言わずと知れた不朽の名作。原点回帰。
クリスティーを知り、海外ミステリに傾倒していった自分。
特に本作と『そして、誰もいなくなった』、『アクロイド殺し』の構想には度肝を抜かれた。
とはいえもうそれは20年以上も昔の話。
真相こそ憶えているけれど、そこに至るまでの過程は見事にすっぽりと忘れ去っていた。
なるほど、そうそう、クリスティーの魅力は名探偵と関係者たちの会話、間の抜けた助手の介入による緊迫感の強弱、抑揚、メリハリが織りなす空間。
知っているからこそだとは思うが、思っていたよりあっさりとした大団円の印象。
随所にちりばめられた真実のかけらにも、「あれ、そんなに衝撃度大きくないかも」と思いつつも、リンドバーグ事件との関連など当時は琴線に触れなかった部分に新鮮味を感じ、再読の魅力を実感。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
海外ミステリ
- 感想投稿日 : 2021年12月11日
- 読了日 : 2021年11月27日
- 本棚登録日 : 2021年12月11日
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