13歳は二度あるか―「現在を生きる自分」を考える

著者 :
  • 大和書房 (2005年9月1日発売)
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本棚登録 : 125
感想 : 15
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14歳と9ヶ月です / 私は小説がとても好きですが、説明文などは苦手です。しかしこの本はとてもわかりやすく、それでいて深いと思いました。私は昨年の四月に14歳を迎えて以降、「脳死」のことを頻繁に考えてきました。あと一年で「臓器提供カード」を持つことができるからです。この本の「実際に死ぬ直前までくると~」などは、とても参考になりました / 本当に素晴らしい本です。もちろん全てをもろ手を挙げて賛同することはできかねますが、それこそ吉本氏の言う「個人としての個人」でしょう。

 以上は「読書メーター」さんに投稿した感想です。吉本隆明さんには以前から興味がありました。吉本ばななさんの小説を少しだけかじっているからです。また、図書室にお二方の対話本があり、それを少し読んだ際に(文字通り「少し」です。立ち読みでした)、ばななさんはさることながら、隆明さんの発言が印象に残ったこともあります。この時、親子で物書きであったことにも驚いたことを憶えています。
 この本を読み、吉本隆明さんは本当にしっかりした考え方を持った方だということがわかりました。なるほど、『サウスポイント』ができるはずです。……『TUGUMI』も読んでおかなければ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2010年1月24日
読了日 : 2010年1月24日
本棚登録日 : 2010年1月24日

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