《古道具屋皆塵堂》シリーズ第五作。
今回はこれまでの趣向とは少し違い、幽霊や怪現象というものを一切信じない連助が居候。
いつもなら《皆塵堂》で散々酷い目に遭ってその果てに悟りの境地に達するのだが、連助にはある強力な呪いがかけられていて、その境遇に同情した伊平次や清佐衛門が連助に幽霊を見せないよう画策する。
といっても伊平次や峰吉が幽霊を見せないよう配慮する筈もなく、結局割りを食うのは巳之助や太一郎。特に幽霊が見えすぎる太一郎に連助は手厳しいだけにちょっと可哀想。
その太一郎の最後の仕返しが笑える。さて上手く行くのか。
相変わらずユーモアと怪現象との絡みが面白いが、今回はやや峰吉の出番が少なく残念。
幽霊たちも驚いてくれる相手がいないと出甲斐がないのでは?
そして次は更なる猫だらけになってしまうのか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
時代小説 ホラー・幽霊・妖怪・ファンタジー
- 感想投稿日 : 2017年5月8日
- 読了日 : 2017年5月8日
- 本棚登録日 : 2017年5月8日
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