アーロン収容所を読んだ以来の衝撃。
アーロン収容所が日本人から見た西洋ヒューマニズムの虚構を厳しく批判した作品に対し、これは東北人・幕府からみた明治維新の虚構を批判した作品と捉えた。
自称保守の方々が賛美してやまないであろう武士道であるが、実際には武士道を忠実に貫いた東北列藩は辛酸をなめされられたわけであり、それに対して報われてきたのだろうか。(それこそ沖縄県民よく戦えりではないが…)
明治維新をあまりに賛美する昨今の風潮に懐疑的にならざるを得ない。少なくとも、日本国民を名乗るのであればこうした歴史に対して真摯に向き合わなければいけないのではないだろうか。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ノンフィクション・回顧録・エッセイ
- 感想投稿日 : 2019年4月2日
- 読了日 : 2019年4月2日
- 本棚登録日 : 2019年4月2日
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