夢の守り人 (新潮文庫)

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本棚登録 : 5020
レビュー : 468
著者 :
ふくすさん  未設定  読み終わった 

守り人シリーズを薦めてくれたTさんにとってベストと相当期待値上げて読んだ。
時々感じる夢から覚めたくないという思いを超えて、自ら夢の世界へ入り込み帰りたくなくなってしまう。夢の世界いると現実世界での身体がボロボロになってしまう。この世界観が好き。
夢と現実微妙な境界とか、トロガイの人間味あるとことか、彼らに見えるものがあるからこそ普通の村で生きていけないとこの展開とか良いし、カヤの感じる先が見えることへの空虚さみたいなの共感できるし、、面白い。。

あとがきがささる。「眠って見る夢と憧れてして追い求めるものを、なぜ人は、同じ言葉で表現してきたのでしょうね。」「日々の暮らしをこつこつと営んでいく人という生き物が、いま生きている現実ではない何かを心の中で思い描くーそれこそが「夢」で、それは遥か彼方にあるものだからこそ輝いて見える。」
あとがきを読んでから本編を読むとまた楽しめるかも。

が、ファンタジー過ぎる終わり方なんが残念。

別のとこに書いたメモ
好きだからこそ、クライマックスの終わり方が物足りない。トロガイ、タンダの夢から現実に引き返すことを促す言葉が僕には響かなかった。夢に縋りたいとどっかで思ってる自分には、彼等の言葉が響かなかった。それと歌い手をもっと共感できる存在にして欲しかった。彼も「外れた人」で生まれた「場」から、外れざる得なくなってしまった人、バルサにすら理解されないあの価値観にも、分かってもらえない喜びや哀しみがあるはずで、、その葛藤を含めて人間味溢れた存在にして欲しかった。が、小説読んでここまでこうなって欲しいこうならいいのにって思うのも久しぶり。
あとがき含めて、いい本に巡り会えた。

レビュー投稿日
2017年7月1日
読了日
2017年7月1日
本棚登録日
2017年6月29日
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