fumingさんの本棚

薫に見つかった浮舟、これからどーなんのーってとこでぷっつり終わった。えー

全編を通してルッキズムと、身分差別がひどい。
男が皆、自惚れで身勝手。勘違いな和歌はまるでキショLINE。
あと世間体を非常に気にする。
美しい女君は、へたに男に目をつけられると大変。相手の身分が高いと無視も出来ない。お付きの女房が男の手引きをしたりするから油断も隙もあったもんじゃない。

「源氏物語」高尚な文学のイメージだったけど、
光君の万能ぶりは少女漫画、世代が変わってから下世話な昼ドラで面白かった。
訳者が違うバージョンも読んでみたい。

円形脱毛症の女と、福祉事務所の宮田有子が、ラスト一発逆転的な展開に絡んでくる流れを期待して読み進めたが、ただただ泥沼の終焉。
愛美が美空を庇ったのだけが救い。

佐々木に恋心を抱いた愛美が、金本にバレてすっと無に戻ったとこが意外で面白かった。

映画版では、佐々木役北村匠海、金本役窪田正孝だそう。全然違う‼︎ 愛美役河合優美はぴったり！
Kindle Unlimited

人から発せられるものすごくいい匂いってなんなん？別に匂宮がいるのもややこしい。

桐野夏生作品にしてはだいぶエンタメ。
スラスラ読める。マイコが妙に呑気なのは外国で育った世間知らずという設定だからか。

20年間スラム街に身を隠し整形を繰り返す生活。2億円じゃ割に合わないと思う。

代理母に子どもを産ませる人のエゴには常々腹立たしく感じていたので、共感しまくり。
エージェントの青沼の不全感の話が腑に落ちた。
前半のリキやテルの貧窮描写はリアルで、代理母を選択してしまう気持ちもわからなくはないと思えたが、りりこの家での暮らしは浮世離れし過ぎで、リキに都合が良過ぎてて冷める。
テルもソム太の子ども産んで幸せになれるのかな。

久しぶりに読む伊坂幸太郎。やはり面白く、続きが気になって 一気に読んでしまった。
コロナ後の作品かと思ったら、コロナのちょっと前(初版2019年7月)の作品で驚いた。あの頃は本気で、海外からの入国はやめてくれと思ってた。自分のことを描かれているようだ。恐ろしい。

女三の宮はレイプされた上に、源氏に見下されてるのが不憫でしょうがない。温室育ちでほわっとしてるだけなのに…
源氏の棚上げ気質には驚くばかり。

源氏が紫の上に自分のことを「心のひねくれたつきあいにくい女だった」と言ってたことが本当に恨めしい…
と再登場の六条御息所！
やり過ぎだけど、気持ちはわかる。これはムカつく。