西洋美術で読み解くキリスト教 (別冊宝島) (別冊宝島 1827 スタディー)

  • 宝島社 (2011年11月14日発売)
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感想 : 2
5

これ、すごい!

何がすごいって、やっぱり「絵」

キリスト教に関しての記述は、
章の冒頭の「ひと目でわかる『旧約聖書』の系図」と
「ひと目でわかる『新約聖書』の系図」が分りやすくて、面白い。
でも、本文は特に顕著なものはない。

それが、紹介された絵の数々が、とにかく秀逸。
説明も少ししかないけれど、とても楽しい。

そして圧巻は、何と言っても、本を開いてすぐ
『深淵なるキリスト教美術」という見開き
そこには、システィーナ礼拝堂の天井の全体の写真
「おおーっ」と見惚れて、ページを繰ると
システィーナ礼拝堂の内部の全体写真

天井を覆い尽くすミケランジェロの絵が
すごい迫力で天地創造から始まる旧約の神の力を頭上に示し、
説教をする司祭の後ろには、やはりミケランジェロの最後の審判
迫力満点の環境で、荘厳な音楽が流れれば
いやでも神の力を感じるだろうな、畏れて頭を垂れるだろうな

この冒頭の4ページで私は完全にノックアウトされました

初めてミケランジェロの迫力が本当に分かった気がした。
圧倒された。
恐るべし、絵の力。
システィーナ礼拝堂に行ったことのない人、必見!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年1月11日
読了日 : 2012年1月5日
本棚登録日 : 2012年1月11日

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