【内容】
コンスタンティヌス大帝の後、皇帝コンスタンティウスについて描いた一冊。
大帝亡き後、大帝の息子3人と甥2人で統治するようにとの遺言があったものの、まずは甥が排除され、その後、兄弟たちも、直接コンスタンティウスが手を下したわけではないものの、次々といなくなり、最終的にはコンスタンティウスが一人で、ローマを統治することになっていく。
コンスタンティウスは父親と同様に、キリスト教を奨励し、他の宗教を排除する方向にもっていく、これにより、ローマのキリスト教化が進み、ローマらしさが消え去っていく。
【得たもの?やってみること】
・特になし
【感想】
ローマ人の物語もいよいよ終盤になってきて、キリスト教にローマは占領されてしまう。
はじめは統治者の手段として、キリスト教が導入されたのに、そのうちキリスト教が主役をとってしまうようになるのは、宗教の力(価値観)は大きいのだろう。
ローマが滅んで、現在に至るまで、この時にキリスト教を導入したことが、歴史に連なっている。この時に別の選択がなされいればどうなったのだろう。
また、ローマでも最初はキリスト教を弾圧していた。日本でもキリスト教を弾圧した時期があったが、統治者にとっては、キリスト教の考えは危険な思想に見えるのは、東西で共通しているところが面白い。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2016年6月14日
- 読了日 : 2011年7月25日
- 本棚登録日 : 2016年6月14日
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