堕落論

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レビュー : 50
著者 :
maikoさん ノンフィクション・思想・評論・エッセイ   読み終わった 

堕落とは自由への第一歩なのだ。

戦後の堕落した社会に当時の人々は失望したかもしれないのだが、坂口安吾はむしろその堕落に自由への希望を見いだしたということなのだろう。少なくともそれ以前の規律万歳社会よりは健全になりうる可能性を見たのだろう。エッセイ冒頭にある気高い漢文調の戦中スローガン、それは崇高なようでいて実は単なる思考停止だったのだ。

とはいえ、必ずしも自由となるために堕落を経る必要はないとは思うけれど。ただ今の時代も「常識」「空気」という名の規律はある;その不自由から抜け出すのに堕落が必要な人もいるだろう、堕落はそういう人たちへのセーフヘイブンとなる。

ただ、堕落から抜け出すことも精神の健康には大事、堕落スパイラルは逆に不自由。
外部規律&不自由 < 堕落&自由 <<< 自己規律&自由
だといえよう。

レビュー投稿日
2020年5月12日
読了日
2020年5月12日
本棚登録日
2020年5月12日
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