「善は待てよ?」というくらいがちょうどいい。
ほんとに善なのか、誰にとって善なのか、
善というイメージのなかに、じぶんの怪しい気持ち、
功名心だとか虚栄心だとかを
紛れ込ませてはいないだろうか。
じぶんの生来のいい加減なところを、
追い詰めて息苦しくしてはいないだろうか。
そんなことをしばらく疑います。
で、「ま、いいか」と思えるようだったら、
「ひとつの自分勝手なこと」として、やることにします。
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5月にあった「糸井重里さん座談会」向けに
読んだ一冊。
平岸にあった伝説(って言っていいと思う)のカフェ、
「開化」さんの本棚で夫が見つけてから、
揃えているこのシリーズ。
いつも、砂漠が水を吸い込むように心に入って行くのですが、今回もそうでした。
コピーライターとしての引退発言もそうでしたが、
本当によくよく、
それはもうよくよくお考えになられていて、
いちいち沁み入ります。
読む時間が、清く正しく思える、
それがこの「小さいことば」シリーズ。
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2016/12/13(TUE)追記
・「ゴールは遠いなぁ」と、がっかりするのも道のりです。P17
・「たいしたことのない答え」が、ふんばりとふんばりで、実を結ぶということもあるでしょう。P19
・いちばん「サスティナブル(sustainable)」なのは、「それ、たのしくできないか?」なんだけどねー。つまり、それが「たのしくなかったら、やめちゃう」というくらいの決断が重要なんだよな。P27
・だいたいは、ふられるものなのだ。それくらいに思っていないと、うまくいかない。P90
・「悲しみのわかる、機嫌のいい人」というのは、ぼくの理想的な人間像かもしれません。P97
・前を見て
脚を止めないで
走っている人間の
その背中は、
後からスタートした若い人たちの
素晴らしい目標です。P167
・やりたいこと、自信のあることをしっかりやる。P198
・「ねばれ!」しかないんですよね、、たいていのことは。天からぼ啓示も、ありがたい偶然も、ねばっている人のところにやってくるわけで、おそらくそれは「考えつづけている」というのと、同じことなんじゃないかなぁ。
打席に立ちつづけていて、退かない。P238
- 感想投稿日 : 2015年7月31日
- 読了日 : 2015年5月10日
- 本棚登録日 : 2015年5月10日
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