あたまのなかにある公園。 (ほぼ日ブックス)

著者 :
  • 東京糸井重里事務所 (2011年3月11日発売)
4.23
  • (33)
  • (26)
  • (13)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 442
感想 : 16
4

「善は待てよ?」というくらいがちょうどいい。
ほんとに善なのか、誰にとって善なのか、
善というイメージのなかに、じぶんの怪しい気持ち、
功名心だとか虚栄心だとかを
紛れ込ませてはいないだろうか。
じぶんの生来のいい加減なところを、
追い詰めて息苦しくしてはいないだろうか。

そんなことをしばらく疑います。
で、「ま、いいか」と思えるようだったら、
「ひとつの自分勝手なこと」として、やることにします。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

5月にあった「糸井重里さん座談会」向けに
読んだ一冊。

平岸にあった伝説(って言っていいと思う)のカフェ、
「開化」さんの本棚で夫が見つけてから、
揃えているこのシリーズ。
いつも、砂漠が水を吸い込むように心に入って行くのですが、今回もそうでした。

コピーライターとしての引退発言もそうでしたが、
本当によくよく、
それはもうよくよくお考えになられていて、
いちいち沁み入ります。

読む時間が、清く正しく思える、
それがこの「小さいことば」シリーズ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
2016/12/13(TUE)追記

・「ゴールは遠いなぁ」と、がっかりするのも道のりです。P17

・「たいしたことのない答え」が、ふんばりとふんばりで、実を結ぶということもあるでしょう。P19
・いちばん「サスティナブル(sustainable)」なのは、「それ、たのしくできないか?」なんだけどねー。つまり、それが「たのしくなかったら、やめちゃう」というくらいの決断が重要なんだよな。P27

・だいたいは、ふられるものなのだ。それくらいに思っていないと、うまくいかない。P90

・「悲しみのわかる、機嫌のいい人」というのは、ぼくの理想的な人間像かもしれません。P97

・前を見て
脚を止めないで
走っている人間の
その背中は、
後からスタートした若い人たちの
素晴らしい目標です。P167

・やりたいこと、自信のあることをしっかりやる。P198

・「ねばれ!」しかないんですよね、、たいていのことは。天からぼ啓示も、ありがたい偶然も、ねばっている人のところにやってくるわけで、おそらくそれは「考えつづけている」というのと、同じことなんじゃないかなぁ。

打席に立ちつづけていて、退かない。P238

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: precious days
感想投稿日 : 2015年7月31日
読了日 : 2015年5月10日
本棚登録日 : 2015年5月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする