最近では伊勢土産にもなっているおかげ犬。おかげ犬は伝説ではなく、江戸時代に普通に見られたものです。ところが明治時代になると途絶えます。
作者は犬が禁忌とされた伊勢神宮になぜ犬が参拝できたのか?どうやって長い旅路を行くことができたのか?なぜ江戸時代におかげ犬が発生できたのか?なぜ明治になると途絶えるのか?犬と人間のかかわりが垣間見えて新撰です。
それにしても、昔の人って、犬がお金を下げていても奪うわけではなく、えさをあげたり、船に乗せたり、あげくは駕籠にまで乗せてあげたり、本当に優しくて信心深い人たちだったんだねぇ。
序章 犬が拝礼した
第1章 「虚説」か「実説」か―明和八年、御蔭参り
第2章 単独で伊勢参宮
第3章 文政13年の御蔭参りと「不思議」の正体
第4章 神宮と犬、千年の葛藤
第5章 ぞくぞく犬の伊勢参り
第6章 豚と牛の伊勢参り
第7章 長旅をする犬たち
終章 犬たちの文明開化
著者:仁科邦男(1948-、ジャーナリスト)
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
動物学
- 感想投稿日 : 2019年3月26日
- 読了日 : 2019年3月26日
- 本棚登録日 : 2019年3月26日
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