〈超・多国籍学校〉は今日もにぎやか!――多文化共生って何だろう (岩波ジュニア新書)

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レビュー : 10
著者 :
gaacoさん  未設定  読み終わった 

横浜市の飯田北いちょう小学校の、多文化共生教育の実践を紹介した本。
東南アジアを中心に、日本に移り住んできた人が集住する地域であり、小学校には国際教室がある。
日本語に不慣れな子どもには、日本語教育をするだけではなく、母語維持の取り組みも必要だ。
日常生活での会話力はすぐに身に着くけれど、学力につながる思考力は、母語の力が欠かせない。
さらに、保護者にも援助をする。
ここまでできる学校は、なかなかない。

今や国際理解の時代ではなく、多文化共生教育の時代だと本書にある。
その社会では、外国語を母語とする人は、「言語資源」として尊ばれるべきだと。
人を「資源」と呼ぶことに抵抗を覚える向きもあるだろうが、多様性を尊ぶべきだという考えはすばらしいことだ。
これがトランプ大t統領が率いる国の姿だと思うと、驚きだ。
実際、これを読んだ直後、仕事で出張して、現地の学校の先生の話を聞いた。
母語維持がうまくできなくて、親御さんが心配しているケースがあった。
まさしくこの本の話。

しかし、小学生中学年くらいまでが、この問題にとって、重要な時期だという。
でも実際には、小学生低学年以降に、多文化に編入するとは限らない。
日本に帰ってくるのも大変だ。
こういう境遇のケースが、もっと注目を集めでもよい。

レビュー投稿日
2019年3月19日
読了日
2019年3月6日
本棚登録日
2019年3月19日
4
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