沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ二 (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2011年10月25日発売)
3.93
  • (47)
  • (64)
  • (44)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 619
感想 : 42
4

第二巻は、日本人が知っている中国の歴史上の人物オールスターキャスト、とでも言いたくなる感じだった。

空海が徐文強の畑の怪の謎を解くべく動く。
それはどうやら、安禄山の乱の際の、楊貴妃縊殺に関わるらしい。
貴妃の墓で、白楽天と出会い、都長安へ戻れば、柳宗元や韓愈と語り合う。
それも、楊貴妃の死の真相を語る、晁衡(阿倍仲麻呂)の残した文を巡って。

貴妃は、騒乱で死んだのではなかった、仮死状態にして蘇生させ、後で日本に逃がすつもりだった。
そして玄宗皇帝の命で、日本へ連れて行くのは仲麻呂だと――。
たしかにねえ、そんな伝説も聞いたことあったなあ。

何という派手な構図。
エンタメ小説として、これで面白くなかったらどうよ、という感じ。

ところで。
表紙の男性は誰?
白楽天なのかなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年1月28日
読了日 : 2020年1月28日
本棚登録日 : 2020年1月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする