ショパン・コンクール - 最高峰の舞台を読み解く (中公新書)

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レビュー : 16
gaacoさん  未設定  読み終わった 

来年は5年に1回のショパン・コンクールの年。
18回目になるらしい。

演奏家でもあり、ドビュッシーの研究者でもある筆者が、コンクール「公式ジャーナリスト」として記録した前回のコンクールの記録である。

ショパンらしさとは何かを巡って、揺れ続ける審査基準。
楽譜に忠実派と、ロマンティックな弾き方か。
ルバートは左手は一定のリズムを刻み続けるのか、それとも「右と左を交互に」ずらすのか。
さまざまな対立軸があるようだ。
応募者の増加で、審査方法もルールも変更の連続。
審査員やコンテスタントをはじめ、多くの関係者のインタビューなど、多彩な情報源からそういった矛盾があぶりだされていく。

本来言語とは異質の音楽を言葉にするのは大変だ。
予選、本選の鑑賞記録は、演奏家ならではの細やかさ。
プロはこういうところを聞いているんだ~、と興味深く読んだ。

審査基準については、青柳さんは演奏家審査員寄りの立場をとるのかと思いきや、音楽学者寄りの立場だったのが意外。

ヤマハやスタインウェイ、カワイ(シゲル・カワイという最高級モデルがあるそうな)、ファツィオリの特性の違いなども、面白かった。

レビュー投稿日
2019年4月6日
読了日
2019年4月6日
本棚登録日
2019年4月6日
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