わかったつもり 読解力がつかない本当の原因 (光文社新書)

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本棚登録 : 1833
レビュー : 238
著者 :
gaacoさん  未設定  読み終わった 

これでブクログでのレビュー200件目になるらしい。
2005年刊行。
半年で4刷出ているから、結構話題の本だったようだ。

一言で言えば、文章の読解がなぜ難しいかを明らかにした本。
ブクログでの評価がそれほど高くないのでびっくりしているけれど、私には大変有益な本だと思われる。
平野啓一郎さんのスローリーディングにはあまり感銘を受けなかったけれど、西林さんのように、読みが深まらないメカニズムをきちんと説明されると納得できる。
細部をきちんと読まないといけないことも、素直に了解できる。

読むというプロセスは、文脈がスキーマ(その話題についての一般的な常識)を喚起し、両者の情報により、部分と部分の結合が緊密になることだという。
そして、読みの深化を妨げるのが「わかったつもり」だという。
具体的には文章構成から、あるいはスキーマから影響されるのだとか。

そして、誤った読みと正しい読みの関係も、すっきり整理される。
本文の情報との整合性がない読みは、誤った読み。
整合性に問題を引き起こさない仮定や、常識を介入させた読みは、妥当な読み、可能な読みとなる。
正しい読みという言い方はやめれば?というところに、激しく同意。

レビュー投稿日
2016年7月31日
読了日
2016年7月31日
本棚登録日
2016年7月31日
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