ナースの卯月に視えるもの (文春文庫)

  • 文藝春秋 (2024年5月8日発売)
本で見る
3.57
  • (36)
  • (92)
  • (103)
  • (19)
  • (1)
本棚登録 : 1212
感想 : 105
4

元看護師が書いた医療系のミステリー(?)。
死に近づいた患者が「思い残し」があると、病床の側に人が出てくるようになり、あるきっかけで見えるようになった看護師の卯月がその思い残しを解消しようと助けて行く。それが事件、事故を見つけることになる。最初のうちは、そこまで立ち入って行くのか、探偵まがいかと思ってしまう。やはり熱中し過ぎて医療ミス寸前まで行き、徐々にフェードアウトして行く。
同性との恋愛、結婚が何度も出てくる。帯に号泣とあったが、あまり泣けない。過酷な医療現場の状況に大変さを強く感じる。
長期療養病床で終末期医療なので死の様相が濃い。自分も辿る道と思うと、できる限り家族や医療関係者の手を煩わせたく無いと思ってしまう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 推理小説
感想投稿日 : 2025年3月11日
読了日 : 2025年3月11日
本棚登録日 : 2025年3月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする