甘々と稲妻(1) (アフタヌーンKC)

著者 :
  • 講談社 (2013年9月6日発売)
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本棚登録 : 2720
感想 : 206
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中学生の娘と会話するきっかけは様々ですが、比較的スムースに会話できるのは本の話題。
以前から、私の本棚から漫画を中心に取っていっては色々と読んでいて、意外と好みも似ていることが分かってきました。
まぁ、親子だしね。

スマホの無料アプリ「漫画ボックス」も親子で読んでいます。どの作品も連載を少しずつ読んでいけばいいや……と思っていたのですが、ついにはまってしまう作品に出会ってしまいました。発売されている3巻までを衝動買い。困ったものです。


高校の数学教師の犬塚公平は、半年間に妻を亡くし、幼稚園に通う娘のつむぎと二人暮らし。
仕事と家事に奮闘するものの、ある日、家に帰ってきたところ、つむぎが料理番組を放送するテレビにかじりついているのを見て、娘と一緒にまともな食事を取れていないことに気がつく。
なんとかしてつむぎに美味しいものを食べさせてあげたいと思って、花見で知り合った女性に教えられたお店に行ってみると、そこには教え子が居て……

高校教師の父親・公平と娘のつむぎ、教え子で大食家の飯田小鳥が3人で美味しい料理を作るという……そんな物語。言ってしまえばそれだけの話、なんだけれど。

料理研究家の母親の作る料理が好きなのに、過去に包丁で怪我をした事がトラウマになって包丁が握れない小鳥と、娘のつむぎに本当に美味しいものを作ってあげたい、けど料理は結構苦手な公平が、つむぎを交えて3人でつくるご飯がいちいち美味しそうでこれが困ります。
土鍋のご飯からはじまって、豚汁に煮込みハンバーグ、唐揚げに茶碗蒸し、グラタンに餃子にイカと里芋の煮物……。作る料理は家庭料理で、しかも出来上がった料理が大げさに描写されていることもないのに……それなのに、本当に美味しそうでたまらないのです。

つむぎの愛らしさと、お父さんの奮闘具合、忙しい母親に気を遣いながらも二人との交流を深めていく小鳥の三人の関係性が素敵すぎて、もうね。心洗われますよ。

あぁ~、お家カレーとパン粥を作りたくなってきた。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: コミック
感想投稿日 : 2015年1月18日
読了日 : 2015年1月17日
本棚登録日 : 2015年1月18日

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