氷結 下 (ハーパーBOOKS)

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本棚登録 : 80
レビュー : 12
garboさん 海外ミステリ   読み終わった 

フランス南部、スペインとの国境近くのピレネー山麓の町を舞台にした警察小説。タイトル通りの、全体を覆う重苦しい空気と凍てつくような世界観がストーリーを支える。

猟奇殺人タッチのオープニングだが、丁寧に描きすぎているのか上巻はスローペースで冗長気味。警察と憲兵隊の役割や位置付けもよくわからないので退屈しかかっていたが、下巻から一気に視界がクリアになった感じ。

主人公のセルヴァズ警部は地味ながらも有能で、そのせいか困難な状況に振り回されるけれども、着実に事件の核心に迫って行くタフなキャラクター。嫌味がなくてフツーで、何より作中の雰囲気にマッチしているので、それが安定した読書に繋がったのかも。

事件の背後に隠されたおぞましさを踏み台にして、クライマックスからラストへと劇的な展開が続く。警察小説としてもサスペンスとしても完成度が高いお話だけど、やっぱり上巻のスローペースが尾を引いたかな、結果的には可もなく不可もない評価になりました。続編はちょっと楽しみではあるけど。

レビュー投稿日
2017年3月25日
読了日
2017年3月12日
本棚登録日
2017年3月12日
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