著者はシティバンク→ゴールドマンサックス→ベインアンドカンパニー→起業→ライブドア証券→コンサルタントという輝かしい(?)経歴を歩んでいる人。
MSCB(転換価格修正条項付き転換社債)を使って資金を調達し、ライブドアによるニッポン放送買収を仕掛けた張本人でもある。
そういった突拍子もないような発想をしてしまうような人の本だから、内容も突拍子もないものかなと思って読んでみたが、実際は正反対で、むしろオーソッドクス過ぎるほどオーソドックスな本であった。本書の中で著者も言っているが、論理的であるからこそ、クリエイティブな発想ができるのであり、あのニッポン放送事件においても論理的に考えた結果として、決断したのではないかと思った。
さらに内容について詳述すると、基本的には2、3ページにつき一つの主張があり、それらは著者のビジネスの体験から導き出されている。内容としては、他の同類の本とかぶるものが多くあるが、読み物としては、(ビジネス体験のない学生にとって、実際の生々しい体験が多く書かれているため)非常に興味深く感じられた。
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ビジネス
- 感想投稿日 : 2008年5月10日
- 本棚登録日 : 2008年5月10日
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