ロベルト・ムージル

著者 :
  • 岩波書店 (2008年2月26日発売)
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本棚登録 : 46
感想 : 1
5

すごーく面白かった。個人的には「愛の完成」ほど入り込めなかった「三人の女」のトンカ以外や「黒つぐみ」に関してもっと古井氏の考察を知りたかったところ。「特性のない男」について書かれた箇所では、文章中には出てこないが「恩寵」という言葉が強く意識された。一番びっくりしたのは「愛の完成」が世に出た時、ムージルは31才、というのは以前あとがきで知っていたけれど、古井氏がそれを初めて訳した時、氏は30才...ええ~っ!!いやはや、恐れ入りました...。

ムージルとは全然関係ないけれど、古井氏が翻訳のことで何度か言及しているところがあって、非常に共感できた。私自身、古い訳で読んでとても好きだったある海外作品が、新訳で文庫化された時に読んだら、あまりに平坦な簡素化された訳で、幻滅したことがあったので。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2014年3月12日
読了日 : 2014年3月12日
本棚登録日 : 2014年3月5日

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