ネットカフェ難民―ドキュメント「最底辺生活」 (幻冬舎新書)

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本棚登録 : 220
レビュー : 60
著者 :
前原政之さん 貧困問題   読み終わった 

 書名から、ネットカフェ難民についてのルポルタージュなのだと思って読んだら、そうではなかった。著者自身のお気楽ネカフェ難民生活を綴った、たんに質の低いエッセイである。

 著者は東京藝大の大学院まで出ながら、その後、ニート&引きこもりになり、そこから“脱却”してネカフェ難民になったという人物(執筆当時25歳)。
 車谷長吉の『赤目四十八瀧心中未遂』に出てくる焼鳥屋のおかみのように、「このバチあたりが!」と言いたくなる(未読の人には意味不明だろうが)。

 その昔、1960年代に「フーテン」が流行ったころ、金持ちのおぼっちゃんがファッション的に新宿あたりをさすらって「フーテンしてみる」ケースがよくあったという。それと同じ「お遊び」のニオイを感じてしまう。

 著者の綴るネカフェ難民生活はあまりにお気楽そうで、絶望にまみれた“本物のネカフェ難民”とは次元が違うと思えてならないのだ。こんなの、「最底辺生活」じゃないだろ。真の「最底辺」はもっともっと下にあるはずだ。

 中途半端に文学的な気取った文章も鼻につく。

レビュー投稿日
2019年5月3日
読了日
2008年10月29日
本棚登録日
2019年5月3日
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