図書館で借りて読んだら面白くて、Kindle版をポチった。人口問題を補助線として世界の未来を展望する本である。
『人類超長期予測』というタイトルだと思わせる装丁になっていて、その点がミスリーディングでよくない。
内容は徹頭徹尾人口の話なのに、このタイトルだと、あらゆる分野の長期未来予測が網羅されている本に思えてしまう。そう勘違いさせて買わせるための方策なのだとしたら、あまりにセコいではないか。
邦題の問題はさておき、中身はよい。
英国の人口学者が書いた『人口で語る世界史』という良書があったが、 本書はその未来シフト版ともいうべき内容である。人口の話がメインだが、それだけで十分面白い。
日本が“主役級”の扱いを受けている点も、2冊の共通項である。人口問題を扱う本では、日本に光を当てざるを得ないわけだ。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
評論・概説書一般
- 感想投稿日 : 2023年4月7日
- 読了日 : 2023年4月7日
- 本棚登録日 : 2023年4月7日
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