3時間で「専門家」になる私の方法

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本棚登録 : 446
レビュー : 62
著者 :
前原政之さん 知的生産の技術   読み終わった 

 「3時間あれば、インターネット上に存在しているさまざまな情報を収集し、それを自分の知見として取り込んで、その分野に関して専門家に近い認識を得られるようになります」という著者が、そのための「具体的なメソッド」を開陳したもの。

 ……なのだが、思いっきり期待外れの内容だった。
 「ITジャーナリストだから、さぞかし先端IT技術を駆使してモノスゴイ情報収集をしているのだろう」と思いきや、著者の「メソッド」は私がふだんやっているのと変わらないことばかりだったのである。
 著者自身も、次のように書いている。

《わたしがここまでにやってきたような情報収集スキルは、実のところネットに精通している人であれば、誰でも無意識にやっているような作業に過ぎません。それを読んでわかるように可視化したのが、これまでわたしが説明してきた内容です。》

 「可視化」といえば聞こえはいいが、言わずもがなのことが馬鹿ていねいに説明されているだけにすぎない。
 しかも、「○○で検索したところ、このような結果となりました」というふうに、いちいち検索結果を引用するページ稼ぎが多すぎ。その部分は「コピペで一丁あがり!」なわけで、なんともお手軽な作りの本である。たぶん、1週間くらいで書き上げていると思う。

 唯一「なるほど」とヒザを打ったのは、“新聞記事データベースで一つのテーマを調べる際、記事内容別にヒット件数を「マトリックス化」してみると、時代の潮目が見えてくる”という指摘。
 データベースのヒット件数の推移から時代の変化を感じることは私にもよくあるが、さすがに「マトリックス化」(=「○○分野の記事は1997年に何件、2007年には何件」などという経年変化を表にしてみる)まではしたことがなかった。

レビュー投稿日
2019年3月30日
読了日
2009年7月27日
本棚登録日
2019年3月30日
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