第二次大戦後のアメリカを代表する美術批評家の選集。
1990年代に批評空間の別冊『モダニズムのハードコア』で予告されていたものの、出版までにかなり時間がかかっている。しかも、収録されている論文の選択にも物足りなさがあるし、翻訳の質もまちまち。
とはいえ、現代アートに関する翻訳自体が少ない中、もっとも影響力があったと言えるグリーンバーグの翻訳として貴重。
ただし、これだけ読んで分かったつもりになるのはあまりにも一面的であり、その影響と反動、オルタナティブを理解するためには、クラウス、フリード、スタインバーグ、ローゼンバーグなどなどの邦訳が待たれる。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
邦訳(美術)
- 感想投稿日 : 2011年6月18日
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- 本棚登録日 : 2011年6月18日
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