汝、ふたつの故国に殉ず 台湾で「英雄」となったある日本人の物語

  • KADOKAWA (2016年12月10日発売)
本で見る
4.04
  • (9)
  • (10)
  • (3)
  • (1)
  • (1)
本棚登録 : 129
感想 : 10
4

ノンフィクション作家門田隆将氏の最新刊。雑誌記者らしい歯切れ良い文章は今回も健在だ。
日中台の複雑な歴史の中で、自らの信念と国・家族への想いを貫いた、父親が日本人、母親が台湾人という男性が主人公。台湾では敬われているとのことだが日本では全く無名。このような人物をテーマに、世に出すことだけでも意義がある。
戦後台湾の現代史、二二八事件なんて言葉だけ知っていたが、あまりの凄惨さんに驚いた。
一方で、よく調べられてはいるものの、会話などは裏付けがないであろう。その点、フィクションが混じっている。
戦前の日本について、中国との比較ではあろうが、少しよく書きすぎている気がする。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2017年5月28日
読了日 : 2017年5月28日
本棚登録日 : 2017年5月28日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする