東芝解体 電機メーカーが消える日 (講談社現代新書)

著者 :
  • 講談社 (2017年5月17日発売)
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感想 : 61
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電機メーカー壊滅。何度も言われていたことではある。ITバブル崩壊、リーマンショック、そして東芝。
著者は、元日経新聞・日経ビジネスのジャーナリスト。電機メーカーにとって半導体、ITは本業ではなかった。国と一体化した電電ファミリー、電力一家こそが、彼らの本業、正体であったのだ、と喝破する。それ故、「選択と集中」は中途半端に終わり、東芝解体をもって、まさに壊滅したのだと。
復活を遂げたかのような日立・パナソニック、生き残ったようなNECや富士通などに対しても、筆者は厳しい。
新書故に書ききれなかったことも多いだろし、物足りないところもあるが、コンパクトにまとまった良書であった。

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感想投稿日 : 2018年1月17日
読了日 : 2018年1月17日
本棚登録日 : 2018年1月17日

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