電機メーカー壊滅。何度も言われていたことではある。ITバブル崩壊、リーマンショック、そして東芝。
著者は、元日経新聞・日経ビジネスのジャーナリスト。電機メーカーにとって半導体、ITは本業ではなかった。国と一体化した電電ファミリー、電力一家こそが、彼らの本業、正体であったのだ、と喝破する。それ故、「選択と集中」は中途半端に終わり、東芝解体をもって、まさに壊滅したのだと。
復活を遂げたかのような日立・パナソニック、生き残ったようなNECや富士通などに対しても、筆者は厳しい。
新書故に書ききれなかったことも多いだろし、物足りないところもあるが、コンパクトにまとまった良書であった。
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- 感想投稿日 : 2018年1月17日
- 読了日 : 2018年1月17日
- 本棚登録日 : 2018年1月17日
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