日中友好 侵略史

  • 産經新聞出版 (2022年9月1日発売)
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感想 : 12
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日中友好の美名のもとに中国に取り込まれ、いいようにあしらわれていった歴史と現状がよくわかる。
中国の巧みさとそれに丸腰で向き合う日本。恐ろしさと情けなさが同居するような感想を覚えた。
今や9割の日本人が中国に対してよくない印象を持つという。それなのに毅然と向き合えないのはどうしたことか。私たち自身が眼を凝らしていかなければならないのだろう。
これまでの門田氏の著作は何冊も読んだが、本書も著者ならではの取材力と簡潔な文章が素晴らしい。その一方で、全体の2/3近くを占める日中国交正常化交渉の後に急に時代が飛び、台湾に関する記述は中途半端な印象を受けた。雑誌のとりまとめなのかな、と思ったがそうではなかったようだ。全体の構成が少し残念。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年11月27日
読了日 : 2022年11月27日
本棚登録日 : 2022年11月27日

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