チーズはどこへ消えた?

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本棚登録 : 8166
レビュー : 1149
制作 : Spencer Johnson  門田 美鈴 
giinuさん  未設定  読み終わった 

この本の素晴らしいところは、
人間が持つ、単純さと複雑さの象徴として、
2人の小人、2匹のネズミを用いて、物語を作ったことだ。

チーズ(=人生で求めるもの)を探す迷路(チーズを追い求める場所)で、4者はチーズを見つけ、ある日突然チーズがなくなったとき、4者がそれぞれ別々の行動を取る。

主に小人のホーに焦点が当たり、変化することの大切さを説いている。
最初読んだときは、変化は大事だな、くらいな感想だった。
そして、自分は、
スニッフ(=においをかぐ、においをかぎつける)
スカリー(=急いで行く、素早く動く)
ヘム(=閉じ込める、取り囲む)
ホー(=口ごもる、笑う)

どれに当たるのか考えたとき、ホーかもしれないと思った。

そのときはホーだと思っていた。
しかし、何度も読むうちに、自分がチーズをなくした経験はあるかと考えた。

私が大学院で研究していたとき、
ある日、研究が全てダメになった。
それが中間発表のある2週間前という状況だ。

私は、他にも色々抱えてダメになり、それに乗じて、動く足を止めてしまった。
閉じ込まったというのが正しいのだろう。
つまり私は、チーズをなくしたら、ヘムになるのだ。

最初読んだときホーと思いたかったのは、自分の希望だったのだろう。
スニッフやスカリーのように素早く行動できない。
しかし、変化を楽しめる人間でありたいという気持ちだろう。

研究の話に戻るが、多くの人の助けもあって、ホーのように少しずつ変化していき、研究は終わらせることができた。

仕事をしてから、スニッフのように業界の変化をかぎつけて行動できることもあった。
スカリーのように素早く動くこともできた。

自分の中で2人の小人、2匹のネズミが状況によってどれかが顔を出すのだ。

自分の過去の体験からチーズに対して、4者どれに該当するアプローチを取っていたか考える。
自分を知ることができるし、そこから変化へと促せる。
これだけで、この本の読んだ価値はあると思う。


ホーが変化するために必要な思考法を教えてくれている。
変化を恐れたり、動けなかったりしたら、
今、自分はホーのどの場面にいるのか読み返したら、一歩ずつ進んでいける。
そのためにも何度も読み返したい本である。


ps この本は献本で頂きました。
素晴らしい本ありがとうございました。

レビュー投稿日
2019年4月19日
読了日
2019年4月18日
本棚登録日
2019年2月16日
7
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