菊五郎の色気 (文春新書 574)

著者 :
  • 文藝春秋 (2007年6月21日発売)
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女方も立役も自在に演じ分ける菊五郎の魅力を「色気」というキーワードで追いかけた本書は、名跡の歴史をひもとき、七代目尾上菊五郎の代表的な舞台を詳しく解説することで、歌舞伎そのものへの格好の入門書ともなっている。私の菊五郎体験はNHK大河ドラマの義経役(昭和41年)からはじまるけれど、舞台を見たのは数えるほど。それでも読み進めるほどに、七代目の芸を媒介にして、歌舞伎のおもしろさ、奥深さに引き込まれてゆくようなのは、書き手の手柄だろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 技芸
感想投稿日 : 2008年3月19日
読了日 : 2008年3月19日
本棚登録日 : 2008年3月19日

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