鹿島茂の本は歴史をあんまり知らない自分でも読みやすく、楽しめるものが多いです。フランス革命からナポレオンの失脚まで、フランスの歴史の中でも特に面白い部分を、表題の3人の人物の視点から語る内容になってます。
ツヴァイクやユゴーの小説からの引用も多く、読んでみたくなります。
しかし、ナポレオンってほんとにとんでもないカリスマがあったんだろうな、と思います。その活躍の短さもとにかくドラマチック。そんなナポレオンの影に隠れがちですが、フーシェの徹底的な日和見っぷりや、タレーランの己の欲に忠実でありながら国のために動く有能な政治家っぷりとか、やはり動乱の時代だからこそ輝いたのではないでしょうか。
フランスの歴史の面白さを再確認させてくれる本です。週刊誌の連載だったそうで、分厚いですが飽きずに読めると思います。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2016年読んだ本
- 感想投稿日 : 2016年10月8日
- 読了日 : 2016年10月8日
- 本棚登録日 : 2016年10月8日
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