ナポレオン フーシェ タレーラン 情念戦争1789-1815 (講談社学術文庫)

著者 :
  • 講談社 (2009年8月10日発売)
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本棚登録 : 220
感想 : 19
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鹿島茂の本は歴史をあんまり知らない自分でも読みやすく、楽しめるものが多いです。フランス革命からナポレオンの失脚まで、フランスの歴史の中でも特に面白い部分を、表題の3人の人物の視点から語る内容になってます。
ツヴァイクやユゴーの小説からの引用も多く、読んでみたくなります。
しかし、ナポレオンってほんとにとんでもないカリスマがあったんだろうな、と思います。その活躍の短さもとにかくドラマチック。そんなナポレオンの影に隠れがちですが、フーシェの徹底的な日和見っぷりや、タレーランの己の欲に忠実でありながら国のために動く有能な政治家っぷりとか、やはり動乱の時代だからこそ輝いたのではないでしょうか。
フランスの歴史の面白さを再確認させてくれる本です。週刊誌の連載だったそうで、分厚いですが飽きずに読めると思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2016年読んだ本
感想投稿日 : 2016年10月8日
読了日 : 2016年10月8日
本棚登録日 : 2016年10月8日

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